久大本線を走る列車

緑豊かな久大本線では、ゆふいんの森号をはじめ、さまざまな列車が走っています。
ここでは、その列車を紹介していくことにしましょう。

〜普通列車〜


普通列車は現在、上の3列車で運行されてます。ただ、メインがキハ125形とキハ200・220形なのでキハ47形の運用はあまり多くないです。


〜特急列車〜


元々、キハ183形は久大本線は走ってませんでした。
1988年に登場したときは長崎県を走る「オランダ村特急」でデビューし、小倉〜佐世保間を走っていました。

久大本線にやってくるのは4年後の1992年に愛称「ゆふいんの森U世」としてやってきます。
当時のゆふいんの森号2往復のうち1往復がキハ183形として運行開始。
しかし1999年にキハ72形「ゆふいんの森V世」がデビューして運用が無くなりました。

同年3月20日に再び長崎県へ。
佐世保〜長崎間の特急「シーボルト」として運用を開始しました。
しかし、同区間を走っていた快速「シーサイドライナー」は10往復だったのに対し、特急「シーボルト」は2往復だったことで利用数は伸び悩んでいました。2003年に特急「シーボルト」廃止によって、扱いが保留車になってしまいました。

その翌年に特急「ゆふDX」として久大本線に再びやってきました。
最初は「古代漆色」という赤に近い配色でした。また、展望室には「パノラマシート」が設置され、ゆふ号のうち1.5往復で運行開始しました。

その後、2008年に「山吹色」という現在の黄色に近い色へ。以来、好評を得て走り続けています。

・特急ゆふDX号 博多〜大分間 (2・3・6号は奇数日、1・4・5号は偶数日運転)

※特急ゆふDX号が検査の時は、特急ゆふ号になります。



どちらかというと通勤特急のような感じがする特急列車。
車両は1992年にJR四国から購入したキハ185形。購入時に、JR九州のコーポレートカラーである赤へ塗り替えられました。

当時、久大本線を走っていた急行「由布」を特急格上げにし、特急「ゆふ」として運行を開始します。また、1999年にキハ72形が登場したときには、由布院発着のゆふいんの森号に接続するかたちで、別府〜由布院間を走る列車も運行されていました。

現在も走り続けていますが、2005年に車内販売が終了しています。

・特急ゆふ号 博多〜大分間 (2・3・6号は偶数日、1・4・5号は偶数日運転)

日本を代表する観光特急といっても過言ではない列車。この列車が登場したことで更に由布院の知名度が上がりました。

キハ71形は1989年にキハ58・65形を改造して登場。
窓の位置が高いハイデッカー車として、久大本線を走り始めました。元がキハ58・65であるとは分からないかもしれません。

キハ72形は1999年に登場。
キハ71形のイメージは残しつつ、窓が多い、ライトが小さい、ワゴンサービスが可能などといった変わった点が多く見られます。

両車両ともにビュッフェがあり、またオリジナルのチャイムがあります。また、耳納連山など沿線各所に点在する見所の案内をしたりします。

また、ゆふいんの森号は月日によって運休することがあります。
そのときにゆふいんの森号の時間で運転される代役はゆふ号です。

・特急ゆふいんの森号 博多〜由布院・大分間
(1・2・5・6号は博多⇔由布院間でキハ72形で運転)
(3・4号は博多⇔大分間でキハ71形で運転。また、車内販売は無し)


〜イベント用〜

7年前、久大本線にトロッコ列車がやってきました。その名も「トロQ」。
大分〜由布院間を1往復、由布院〜南由布間を5往復し、由布院の新たな顔となります。
元は実験的に始めたトロッコ列車でしたが結果は大好評。以来7年間走り続けてきました。天気のいい日は由布岳の山頂まで見えて、撮影している人に手を振るなどといった微笑ましい光景が見れたりしました。

車体の老朽化などで、2009年11月29日をもって久大本線から引退。同時にトロッコ列車からも引退となりました。引退が近づくにつれ、最後にその目を一目でも見ようという人が多くなり、29日は特製ヘッドマークで運行されました。

管理人自身、母親の実家が湯布院ということもあり、行くたびに見ていました。
最後に見た日は雨の降る中でした。雨の滴が降り注ぐ中、噴煙を残して去っていった風景は今でも残っています。ゆふいんの森号も好きですが、トロQも好きでした。
あれほど由布院に行って必ずといっていいくらい撮っていた列車はありません。

まぁ思い出の列車とでもいうんでしょうかねぇ。